「大地の解体新書」へようこそ (^o^)/
遠い、遠い、むかし。日本列島が出来てから
多くの歴史や文化を育んできた私たちの大地は、
地球を覆っている数多くの地殻(プレート)のうちの4つの地殻が
ぶつかりあい、せめぎ合う、世界に例を見ない複雑な地殻の上に作られたのです。

この4つの地殻はユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートと呼ばれています。

図面をクリックすると拡大図を見ることが出来ます。
(日本列島の地形と地質環境 社団法人全国地質調査業協会連合会 より引用)
プレート同士の衝突が、時として、地殻境界の沈み込みによる“ずれ”(断層活動)を生じ、巨大地震を発生させたり、活発な火山活動を生じさせています。

 地形は大きく分けて「山地」「丘陵」「台地」「低地」の4つに区分されますが、日本列島は国土の約73%が「山地」と「丘陵」で占められ、これらの地形は豪雨や地震などの自然の影響を受け、地すべり・崖崩れなどの数々の自然災害が発生しています。

図面をクリックすると拡大図を見ることが出来ます。
(技術ノートbP 社団法人東京都地質調査業協会 より引用) 

 一方、わずかに残る平野はかって地球上に繰り返し起こった氷河期と温暖化による海水面の変化による侵食と堆積の繰り返しにより形成された地形なのです。
人口が集中する東京・名古屋・大阪などの巨大都市はこの平野部にあり、地盤の多くは「低地」にあたり地質年代的に新しい沖積層で構成され、地盤工学上の多くの問題を抱えています 。

低地部の平坦な地盤の下には起伏に富んだ埋没地形が存在するなどして、そこを覆う沖積層の厚さは一様でなく、柔らかい粘土やゆるい砂で構成されることが多く、概ね軟弱であることが特徴的です。

 この様な地盤は、地盤の沈下を生じたりや地震の時に液状化現象を生じるなどの罠が潜んでいます。また、建設工事においても杭基礎の支持地盤が極端に変化していることがあります。

 これからご案内する「大地の解体新書」は建設省国土地理院発行の土地条件図と地形図を階層状に重ね合わせWeb上で表示できるものです。

 画面を切り替える事により同じ場所の土地条件図と地形図が交互に表示され、現在の大地(地形)と太古に育まれた大地の細かい地形分類・条件などを簡単に知ることが出来ます。
また、土地条件図には大地の成り立ちや災害を起こしやすい地形条件等も表示されており、自然災害の危険度を判定するのにも役立ちます。

 「大地の解体新書」で、地表面の地形と地質を知ることにより大地に刻まれた歴史を知ることが出来るでしょう。

●大雨が降った時地すべりや土砂崩れは大丈夫なのだろうか?
●地震の時地盤の液状化は起こらないのだろうか?
●地盤の沈下は起こらないのだろうか?
 etc...?

 あなたの住んでいる地域の地盤を知りたいとき、地学の勉強をするとき、土地を買うとき、家を建てるとき等、あなたの大地の水先案内人としてきっとお役に立てると思います。


関東地質調査業協会HPワーキンググループ